
窓の外に広がる景観を見ながら気づいたことを,フィールドノートにメモしていったものです。
トンネルは全くない。
いわゆる「マイカー」は皆無に近い。大型車(バス,タンクローリー,ダンプなど。中には人間を満載したトラックも。)がほとんど。
バスはトラックに,どんどん追い抜かれる。
山から下りてきた人々がつくったと思われる,スラム的居住地が川沿いに立地。
道路沿いの店舗や家々は,鉄筋造やレンガ造の四角いものが多い。
バスは急な上り坂になると,あえぎあえぎ登る。
洪水後の護岸改修は,すべて石積み。
道を歩くヤクなどに対し,クラクションを鳴らす。
森林は渓流沿いに残存している。
民家の屋根は,スレート葺(?)が多い。多くは四角いタイルを斜めに敷き詰めて葺いている。たまに,茅葺きも見かける。
鬱蒼(うっそう)と繁った森はほとんどない。採草地に利用される森林が多いのだろうか。
集落は,主として河岸段丘上に立地している。
大河川に橋はほとんどない。援助により架けられたと思われる橋を,たまに見ることができる。歩行者専用吊り橋を渡る人が,川にゴミを捨てていた。
周辺の山地斜面や村落と比べ,幹線道路上は明らかに異質な空間−クラクションと排気ガスの世界である。クルマが,人間本来の姿を変えていくような気がする。クルマには,人格塑型作用があるのではないか。
ネパールにも日本同様,森林・耕作放棄地が見られる。
道路からセットバックした建物が多い。将来,4車線化の計画でもあるのだろうか。空いたスペースには,植林がなされていることが多い。
カトマンドゥ〜ポカラ間の西部には,店舗が少ない。また,伝統的建築様式の家々が多い。
旧交易道を避け,バイパス的に自動車道が敷設された地域では,店舗等がバイパス沿線に移転したと思われる例が多く見られる。
この地域の建築様式は,バザール型・伝統的居住型・ロードサイド型に大別できるのではないか。
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