3/9(月)

 6:00頃 起床      
同室の方々や陽樹はまだ眠っていたが、大地は1人、外を散歩する。昨日と異なり、今日のミュンヒェンは雪化粧されていた。ユースの向かいの肉屋さんが、忙しそうに店の準備をしていた。僕と同じように散歩をしている人もいる。 

 7:30 朝食 
メニューは昨日とほぼ同じ。やはり充実しており、しかも美味しい。

 9:00 チェックアウト

 どこに行くか迷うが、有名なアルテピナコテーク AltePinakothek・ノイエピナコテーク NeuePinakothekへ向かうことにした。前者はデューラー・ホルバイン・グリューネヴァルト・ルーベンスなど、15〜6世紀の絵画を中心とした、後者は19世紀以降のヨーロッパ絵画を主とする美術館である。

 こっちに来て初めて、市電を使った。ユースに近いロートクロイツ広場Rotkreutsplatzから、少し回り道だが乗ってみた。車内の様子等、日本 のものと大差はない。通りの両側の町並みが、整った昔ながらのものばかりなので、見応えがあった。陽樹にとって魅力的だったのは、町並みではない。車内に 落ちていた、富士通のパソコンの広告である。CPUがPentiumU200Mhz・メモリー64MB・モデム56kbpsなど、個人用としてはこれ以上 ないほどのハイスペックで、14万円ほどなのである。(そうだったかなあ。ちょっと弟に確かめてみなければ・・・。)ドイツで買って日本に持ち帰りたくな るような値段であった。

 2軒ほど、道を聞くために店に入る。1軒ではミュンヒェンの絵はがきを10枚ほど買った。もう1軒には、大地の大好物が転がっていた。いやあ、地図って本当にいいものですねえ!ついつい長居をしてしまう。

 隣り合う2軒のピナコテークに到達。が・・・・・アルテ(古)は改修中、ノイエ(新)は休館日だった。最悪。

                             ↑アルテピナコテーク <<Alte Pinakothek>>

 呆然と立ちつくし、今後の予定を考える。よくよくガイドブック等を読み返してみると、ニンフェンブルク城・レジデンツ博物館など、月曜日 に休みのところは結構多い。如何せん。EnglischerGartenや旧ダッハウ収容所の案は陽樹の猛反対を受けたため、昨日の市庁舎・マリエン広場 のところまで行くことにした。

 市電の乗り場へ行くと、1人のおばさんが話しかけてきた。事情を話すと、同じ方面に行くから一緒に行こうという。なかなか親切な方で あった。カールス広場で降り、門をくぐってノイハウザー通りNeuhauserstrasseを進む。このあたりは全面歩行者天国!世界で初めて歩行者天 国の制度を作ったのは、ミュンヒェンなんだって。

      ↑ ミュンヒェンのメインストリート、ノイハウザー通り  左に見えるのがカールス門

 今、ここミュンヒェンに雪はないが、これからに備えて靴屋さんで防水スプレーを買った。

    

 フラウエン(聖母)教会(左)に入り、見物する。2本の塔にそれぞれタマネギ型屋根がついており、町のシンボルのようになっている。  ルートヴィッヒ2世の廟もある内部は、若干観光化されている嫌いもあったが、壁や柱に施された彫刻やステンドグラスの美しさは息をのむほどであった。南バ イエルンの主教会というだけあって、そこかしこに貫禄をのぞかせていた。

 独和辞典を探すため、本屋に入った。見つからなかったが、日本のガイドブックがおもしろかった。手元に1冊あるので、その概要を表にしてみたい。 

全般 ハイテクと仏像の狭間で、寿司と酒、過去と現在の芸術、宗教、交通など
東京 街道峡谷の錯綜の中のオアシス 浅草観音、国立劇場、新宿御苑、築地、武道館、北の丸公園、歌舞伎座、都庁、新宿、Tokyoter Punksなど
東京からの小旅行 首都周辺 日光(東照宮、華厳滝など)、富士・箱根(芦ノ湖、大涌谷など)、鎌倉(円覚寺、鶴岡八幡宮、大仏など)
京都 寺院と修道院(?)の街 清水寺、銀閣、二条城、大徳寺、金閣、竜安寺、舞妓さん、御所、祇園、東寺など
京都からの小旅行 日本の古都 奈良(奈良公園、興福寺、東大寺、平等院など)、法隆寺、伊勢神宮・志摩
大阪 早い花、遅い発展 大阪城、住吉大社、高野山
岡山 地方の真珠 後楽園、岡山城、出雲大社、松江など
広島 灰から蘇る不死鳥 縮景園、広島城、平和公園、宮島(厳島神社、紅葉谷、えがみ会館など)
九州 神話と火山の地 福岡(住吉神宮、太宰府など)、長崎(崇福寺、平和公園)、熊本城、水前寺公園、別府、阿蘇、雲仙
北海道 旅立ちの若い島 札幌(大通り、植物園、アイヌ博物館、円山公園)、支笏・洞爺、登別、白老など

 

             
 






 このガイドブック、なかなか楽しめる1冊である。ドイツの人から見た日本の様子を知るため、ちょっとでも訳してみたいなあと思う。着物での結婚式やTokyotr Punks、ゼン・マイスターや満員電車の写真もさることながら、岡山の章のあるところが、僕としてはうれしい。出雲大社は岡山近郊として紹介されていた。
 別のガイドブック(高すぎる)には、大阪のヤクザが紹介してあった。入れ墨をしたおどろおどろしいおじさんが2人立っていた・・・・。


 下の絵はがきは、ミュンヒェンの市庁舎。手前がマリエン広場だが、写真のアスファルトの道路はなかったように思う。
 昨日見た市庁舎の塔に登るため、中に入る。内部は実際に市役所として機能しており、エレベータで途中まで登っていると、会議室・転入者等のための住宅斡旋室などが見られた。
 残念ながら、塔用のエレベータは、閉鎖されていた。なんだか今日はついてないなあ。でも、市庁舎がこんなに芸術の薫りのぷんぷんする建物だなんて、日本 ではなかなか考えにくい。街のシンボルの1つとして、役場・役所類はもっと個性のある、その町を代表する建物になって欲しいものだ。


  
   上 :市庁舎の中庭  陽樹はどこだ?







  広場脇の本屋(4階建て)に入る。ここでは日本の漫画も(もちろんドイツ語訳)いくつか売っており、陽樹が楽しげに眺めていた。ドラゴンボールを1冊買っ た。大地は、"TanteTheas Weltenbummler-Atlas テアスおばさんの世界ぶらり地図帳"を手に入れた。おばさんが世界中を旅する子ども向けの本で、たくさんの写真・地図、それに本物の封筒が貼ってある。封 筒を開けると、おばさんが世界各地から家族に宛てて書いた手紙が出てくる仕組みだ。地理好きの人間にはたまらなくおもしろい1冊である。

 トラベラーズチェックを手数料なしで換金できるというHYPO BANKをいろいろな人に聞きながら探したが見つからず、あきらめる。
 
 今夜から9日間は、宿が決まっていない。とにかくハオプトバーンホフ(中央駅)に向かう。
 この駅を地上で見たのは初めてである。こちらの駅には改札がないため、道路から数m離れたところにはもう、様々な電車がでんとして発車を待っていた。高 速列車・国際列車が壁のない駅舎の中にずらりと並んでいる様は、まるでメッセの展示を見ているかのようだ。すべての線路が行き止まりになのも、その壮観さ を引き立てる。
 ミッテンヴァルト行きがその中に見つからない。左前方に目をやると、ローカル線の乗り場は別の位置に設けてあった。走り寄って乗ろうとしたところ、車掌の合図で音もなく列車は走り出した。乗降口前まで来ていた僕たちは、車掌が"Bye bye ! "と言って手を振るのを、見逃さなかった。・・・・・・・・ム・カ・ツ・ク〜。陽樹のせりふに思わずうなずいてしまった。ドイツ人の時間の正確さに対するこだわりを身をもって体験したんだ!というように無理やり解釈することとし、1時間待つ。

         ムルナウへGo !

             前のページへ           最初のページへ戻る